マザーズ・スペースと家庭菜園が続々とできあがっています!
今年完成したマザーズ・スペース第1号
プロジェクト地のコントゥム省でも新型コロナウイルスの陽性者が増えてきていますが、各世帯でできる活動を中心に進めています。その中でも現地で勢いよく進んでいるのは「マザーズ・スペース」と「家庭菜園」の設置です。
コントゥム省の山岳地ではキリスト教の人も多く、「12月のクリスマス前にはマザーズ・スペースを設置しよう!」と多くの世帯が家族総出で毎日作業に取り組んでいました。クリスマスに間に合わなかった世帯も「ベトナムの旧正月までには!」と意気込み、3月末までに230戸にマザーズ・スペースが設置されました。設置した家族からは「今までは川に行ったり、村の共同水場で慌ただしく水浴びをしていたけど、これからは自分のスペースで子どもも一緒に水浴びができます」「今までは近所のトイレを借りていて気がねしていたけど、これからは綺麗なトイレが自宅で使えて安心です」など喜びの声が上がっています。
さらに、人々の笑顔が絶えない活動が、家庭菜園づくりです。プロジェクト地の一部の家庭ではすでに作っていましたが、育てているのは3 ~4種類のみ。そのほとんどがマスタードやリーフレタス等の野菜で、気温が下がる数か月のみ栽培していました。そこでFIDRは、家庭での消費用に栄養価が高く、接ぎ木や挿し木等で容易に増やすことができる作物を紹介しました。その代表格が「さつまいも」です。栽培が容易で保存もきき、食物繊維も豊富。お弁当や子どものおやつにも最適なため、栽培農家が増えてきました。住民の健康のため、少しでも長い期間、多様な野菜が栽培できるよう家庭菜園づくりを進めていきます。
竹で作られたマザーズ・スペースの中
多種多様な作物の栽培を行う家庭菜園