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新しい医療物品の効果で、クラチェ州病院に笑顔が増えています!

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クラチェ州病院外科では、このたび新たに、ストーマパウチ、ワセリンガーゼ、松葉づえ、歩行器という4つの医療物品の活用をはじめました。
いずれも当病院で初めて取り扱う物品です。今までは、これらの医療物品があることを知っている患者が自分で買って使う例がありましたが、それも、とてもまれなことでした。

ストーマパウチは、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)に装着する袋のことで、ここに排泄物をためて捨てられるようになっています。当病院では、これまで簡易的なものを手作りしていましたが、排泄物が漏れる、患者の肌へ負担がかかるなどの問題がありました。既製品のパウチを使うことにより、病気で腸や膀胱の機能が低下した人や、切除した人でも、日常生活をほとんど制限なく送ることができます。

ワセリンガーゼは、創部を湿った状態に保つためワセリンを浸み込ませてあるガーゼです。
当病院では、熱湯でやけどを負った赤ちゃんの傷口のケアに使用しはじめました。肌にくっつかないため、カーゼを交換するときに生じる痛みをやわらげてくれています。

松葉づえ・歩行器は、入院中の患者が利用しています。足を怪我した患者は、病室からトイレの移動などが楽に行えるようになりました。

これらの物品を使い始める前に注意を払ったのは、外科職員への使い方研修です。各物品の使用方法や使っていく上での注意点について、クラチェ州病院にJICA協力隊として派遣されている看護師にも協力を得て丁寧に伝えました。また、研修は繰り返し行いました。
ある日の研修では、人工肛門を付ける手術を行った患者家族が、退院後も自分たちで患者のケアができるよう、ストーマパウチの装着方法や注意点について、病院職員が実際にやって見せながら説明しました。

新たな医療物品の使用により、ケガを早く確実に治すだけでなく、痛みの軽減や感染症の予防効果もアップしました。また、患者が安定して歩行・リハビリができるようにもなり、病院スタッフや患者たちに笑顔が増えています。

なお、これらの医療物品は、岡山学芸館高校のインターアクトクラブ・英語科1・2年生の皆様からお預かりした募金により、FIDRからクラチェ州病院に寄贈しました。同校の皆様に心より感謝いたします。

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