現地で大注目!職業訓練プロジェクトはこんなことやってます②
ミシンでトートバッグを作る研修生
FIDRは、急速な発展を遂げる一方、経済格差が広がるダナン市で、社会的に弱い立場にある女性や若者の生活向上のため、現地の福祉団体であるダナン市慈善・チャイルドライツ保護協会と共同で、職業訓練を通じた自立支援を実施しています。
小規模ながら、メディアがよく取材に訪れるほど現地で大注目を浴びている当プロジェクト。今回は、縫製研修についてお伝えします。
※前回の記事「現地で大注目!職業訓練プロジェクトはこんなことやってます」
縫製研修は5日間で行われ、一人暮らしや、4人の子どもと病気の夫を抱えるなど、困難な生活をしている女性たち計4人が参加しました。
今回製作されたのはトートバッグで、次の4つのステップを踏んで行われました。
●ステップ1:ミシンの使い方を学ぶ、ボビンへの糸の巻き方を学ぶ、ミシンへの糸の掛け方を学ぶ
●ステップ2:実際に布を縫ってみながらミシンのペダルをこぐ練習をする、基本的な縫い目の練習をする
●ステップ3:トートバッグに仕立てる布の裁断とアイロンがけを学ぶ
●ステップ4:トートバッグの縫製工程とテクニックを学ぶ、よくある間違いとその修正方法について学ぶ
研修生たちは、初めてミシンの使い方を学びました。上の4つのステップにあるように、糸の通し方、ミシンの動かし方、布の縫い方など、基本的なことから少しずつ学んでいき、最終的にはトートバッグが作れるようになりました。5日間で、44個のトートバッグが出来上がりました。
彼らは、新しいことを学ぶ意欲にあふれており、「この研修でスキルを身に付け、生活をより良くしたい」と話してくれました。
協力して布の裁断などに挑戦する研修生たち