カンボジアの学校へ 支援者の皆様のメッセージを届けました
メッセージを受け取る校長先生(左)と生徒(中央)(ラビエテ小学校)
FIDRは、たくさんの個人・法人の皆様のご寄付や募金を、支援活動という形で、開発途上国や災害被災地に届けています。
昨年9月から11月にかけて、「募金」だけではなく「募金をしてくださる方々の応援の気持ち」を活動地に届ける取り組みを行いました。
ご協力くださったのは、山崎製パン株式会社の社員の皆様です。
昨年9 月、同社は本社食堂でカンボジア料理を提供するとともに、FIDRがカンボジアで実施する栄養教育普及プロジェクトを支援するために募金活動を行ってくださいました。
この募金活動とあわせて、FIDRは、当プロジェクトでFIDRが活動している学校(カンボジアで試験的に栄養教育を開始している4つの「モデル校」)の先生や子どもたちへの応援メッセージを募集しました。別途、ヤマザキ製パン従業員組合のご協力により、本社以外の社員の皆様からもメッセージをお寄せいただき、合計113枚のメッセージが集まりました。これらは、クメール語に翻訳しました。
メッセージは、日本の支援者の方々からの大切な贈り物。そこで、贈呈用のボックスに、同社の宣伝部の方々が特別にデザインくださった素敵なイラストを添付しました。
この贈呈用ボックスは、FIDRのご支援企業であられる株式会社カスタネット様の製品「防災絆BOX」です。職場保管用の防災グッズを入れるのが本来の用途ですが、しっかりしたつくりと大きさが贈呈用にぴったりで、今回ご寄贈いただいたものを役立てさせていただきました。
11月。東京事務所の広報担当職員がカンボジアに出張し、4つの学校にメッセージを直接届けました。
いよいよメッセージ贈呈のとき・・・!
FIDR職員から先生と子どもたちの代表に、メッセージの入ったボックスをお渡し、一つひとつのメッセージに「カンボジアの皆さんを応援したい」という気持ち込められていることを伝えました。
先生と子どもたちは、わくわくしながらボックスを開けてメッセージを手にとり、友達と見せ合いっこしたりしながら、1枚1枚じっくり読んでくれました。
メッセージボックスを開けようとする生徒たち(フンセンミエンチャイ中・高等学校)
カンボジアでは、誰かが書いたメッセージをもらう、ということがあまりないそうです。そのため、特に子どもたちは、当初不思議そうにしていましたが、説明を聞いてメッセージの趣旨を理解した後は、嬉しそうに読んでいました。
メッセージを手に(スライセントー中・高等学校)
また先生たちは「私たちの健康を気にかけてくれて嬉しい」「応援してくださる皆様のおかげで学校環境が改善して感謝しています」「お互いに健康でいましょう」と笑顔でおっしゃっていました。
メッセージを手に、日本の支援者の皆様へ「ありがとうございます!」とおっしゃる先生(モンドップ小学校)
今回お届けしたメッセージは、カンボジアの先生や子どもたちにとって「 日本から沢山の方々が自分たちの栄養や健康を考え、応援してくれている」という、大きな励みになりました。また日本―カンボジアと離れていても、お互いの健康と子どもたちの健やかな成長を願い、メッセージを通じて繋がる貴重な機会になったようです。
日本の支援者の皆様からのメッセージを受取った先生と子どもたち(モンドップ小学校)
今回、日本の支援者の皆様とカンボジアの方々の気持ちをつなぐことができ、FIDR職員もとても嬉しく思っています。