「NGO連携無償資金協力」を受けて、地域医療を変える取り組みを推進します
署名式典にて。谷内臨時代理大使、大使館職員の皆さん、クラチェ州から参加したブン・ライエン州保健局長とケン・マブ州病院副院長、およびFIDRメンバー
2月26日、在カンボジア日本国大使館で、外務省による日本NGO連携無償資金協力の贈与契約署名式典が執り行われました。クラチェ州での小児外科支援の取り組みについて、日本政府から「外科診療を基盤としたカンボジア北東部の地域医療連携促進事業」としての実施を承認頂き、実施予算の193,731ドルが贈与されることになりました。
この事業では、子どもや大人の患者さんが外科診療をタイムリーに受けられるよう、地域医療の強化を目指します。その中心となるのがクラチェ州病院で、他の病院や保健センター職員、村の保健ボランティアと協力しながら、次の2つに取り組みます。
①住民の身近にある病院や保健センターで、医療従事者が外科疾患の疑いがある症状を見極めて、患者を上位病院へとすぐに紹介・搬送できる体制を整えます。
②州病院の外科部門のレベルアップを図るため超音波機器を配備して画像診断を診療に取り入れ、さらに近隣病院の医師・看護師が州病院で学べる関係を築きます。
署名式典では、在カンボジア日本国大使館 谷内一智臨時代理大使とFIDRカンボジア事務所長の佐伯風土による署名交換が執り行われました。
NGOの草の根レベルの活動が、日本政府の事業として認められたことは、現場で活動する私たちや、病院職員などカウンターパートの皆さんにとっても励みになります。
なお、署名式の様子は現地の新聞やニュースで報道されました。
下記のリンクからご覧いただけます。
「クメールタイムズ」
https://www.khmertimeskh.com/501446590/japan-provides-over-700000-in-grants-to-three-ngos/
「プノンペンポスト」
https://www.phnompenhpost.com/national/japan-awards-760k-education-health-funds