研修生のお母さんたちが、研修で取り扱う材料の生産地を視察しました
米のもみ殻落としを行うなど、ダナン市の研修センターで取り扱う山岳地の農産物に触れる、研修生のお母さんたち
ダナン市における女性・子ども支援プロジェクトの主な活動は、実践的な技術向上研修です。主となる研修内容は、ニーズの高い、縫製研修、食品加工研修、包装研修の3つで、普段は同市にある研修センターで行われています。研修で活用する材料やその入手先、材料が作られる環境等を直接自分の目でみることも、研修生にとって大切な学びです。
どのような人々が、どのように手をかけてそれらの材料を作っているのかを知るために、4月上旬、共同団体であるダナン市慈善・チャイルドライツ保護協会のメンバーと、研修を受講中のお母さんたちが、「視察研修」としてクァンナム省の山岳地、カヨン族の村を訪問しました。
カヨン族の伝統舞踊を体験。研修で縫製加工する布地を、伝統衣装として目にする機会にもなった
研修で活用している材料の大半は、クァンナム省の少数民族地域からきています。今回視察研修に参加したお母さんたちの大半は、少数民族地域を訪問することも初めて、少数民族の人々と交流することも初めてという、まさに初めて尽くしの状態でした。
訪問先でお母さんたちは、伝統工芸品が作られている地域の環境に触れたり、人々と交流したり、畑で農作物の収穫を体験したりすることで、自分たちが研修で活用している材料や資源が、地域の人々によって誇りを持って育まれ、大切に守られていることを実感したようでした。
最初は、お母さんたちも少数民族の人々もお互いに緊張していましたが、交流が進むにつれて次第に打ち解け、いつの間にか、笑いと感動に包まれた視察研修となっていました。