東栄町とナムザン郡の交流が本格的に始まりました
FIDRが長年にわたって、地域資源を活かした観光開発や小規模産業育成を支援しているクァンナム省ナムザン郡と愛知県の東栄町が、国境を越えて「観光まちづくり」を学びあう交流プログラムを進めています。プログラムの第一歩として、両者が互いに地域の宝や魅力を紹介するイベントを開催しました。
5月18日には、ナムザン郡のカトゥー族チームが東栄町関係者と日本各地からの参加者に向けて、自分たちの日常生活と伝統織物を紹介するオンラインツアーを行いました。ツアーを通じて、村の景色や暮らし、人々の手仕事の様子がいきいきと伝わって、直接行きたいという強い想いを持つ参加者も多くいました。
「カトゥー族の人たちが、自然の恵みを活用して生活する知恵をもち、エコ(環境に優しい)な生活サイクルを維持している姿を見ることができて、非常に素晴らしいツアーでした」というご感想もいただき、カトゥー族の人々の大きなモチベーションになりました。
小動物を捕獲する手作りの「しかけ罠」を紹介したカトゥー族の”お父さん”
次いで6月4日には、東栄町観光まちづくり協会がナムザン郡の住民と関係者に対し、東栄町のまちの魅力、暮らし、食べ物、伝統文化や観光まちづくり協会の活動などをオンラインで紹介しました。このほか、伝統の花祭や和太鼓の迫力のあるライブ演奏、東栄町に移住して活躍している方々が熱い想いなどを語られました。カトゥー族の人々は、「大変勉強になった」「ぜひベトナムで会いたい」など、興味津々に学んでいました。
リアルタイムで見られた東栄町の伝統の花祭が印象的でした
今後は、ナムザン郡チームが東栄町を直接訪問する交流活動を予定しています。短期間ではありますが、ナムザン郡チームが東栄町の観光まちづくりの取り組みなどについて学びます。両地域の人々が一緒に過ごすことで、両地域の交流が深まり、それぞれの地域の更なる発展につながることが期待されます。