国際観光博におけるシンポジウムで、FIDRが事例発表を行いました
シンポジウムで事例発表をするFIDRベトナム事務所長の大槻
9月5日から7日まで、ベトナム最大の観光博「第18回国際観光博inホーチミン」が開催され、世界40か国・地域から約400社が参加して観光地や観光に関する新たな取り組み等が紹介されました。
初日5日には、この観光展の一環で、ベトナム国家観光局と国連観光機関アジア太平洋地域支援事務所(UN Tourism RSOAP)が共催する「持続可能な観光を通じた地域コミュニティのエンパワーメント」をテーマとするシンポジウムが行われ、FIDRベトナム事務所長の大槻が、「ベトナム・クアンナム省におけるCBTを通じた地域コミュニティのエンパワーメント」について事例発表を行いました。発表は、観光開発専門家やその研究者、国際機関、ベトナム国内各地の観光局、旅行業者からの注目と関心を集めました。
シンポジウムの主催者と発表者の集合写真
また、当シンポジウムのパネルディスカッションでは、他のスピーカーとともに、地域主体の観光開発を成功に導く要因と、今後のチャレンジや解決すべき課題等についてベトナム国内だけではなく、他国事例もあわせ、地域主体の持続的な観光開発の構築と運営に関して意見交換を行いました。
パネルディスカッションで他国のスピーカーとの意見交換が行われました
ベトナムの各地には、自然景観、歴史、民族の伝統文化などの観光資源が豊富に存在します。これらの資源を活かした持続的な観光開発の推進は、地域の人々の生計向上に寄与できるだけでなく、その地域のユニークな文化や資源を守ることにもつながります。
今回のシンポジウムやパネルディスカッションを通じて、FIDR自身も、ホーチミン市、メコンデルタ地域、タイ等、他国・他地域での取り組みを学ぶことができました。
この経験を、ベトナム中部山岳地域の少数民族が主体になって進めている持続的な観光開発を後押しするために、役立てていきます。