ニッシントーア・岩尾(株)様にて、FIDRの活動報告会を開催しました
.
10月18日、法人賛助会員であるニッシントーア・岩尾株式会社様にて、FIDRの活動報告会を開催しました。
現在、同社とFIDRは、カンボジアで行うコンポンレーン郡農村開発プロジェクトの一環として、共同プロジェクトを進めています。地元で捕れる魚を活用した「ふりかけ」を製造し、その普及と販売促進を図るもので、住民の栄養不良の改善と生計向上を目的としています。
今回の報告会では、FIDRカンボジア事務所長の佐伯と、ニッシントーア・岩尾㈱社員で共同プロジェクトを担当する長谷川様、神成様から、2年目を迎えた共同プロジェクト進捗を報告しました。
まず佐伯より、コンポンレーン郡の人々の生活や地域が抱える課題について紹介しました。
定期的に現地に出張されている長谷川様、神成様からは、「ふりかけ」開発を行うことになった経緯や、カンボジア人にはなじみのない「ふりかけ」を地域の住民に知ってもらうための試食会や試験販売、現地の女性たちと協力しながらの試作、今後の計画について報告がありました。
また、9月に現地を視察された石坂社長が、プロジェクト地にたどり着くまでの困難さを紹介するとともに、企業としてNGOであるFIDRと一体となって現地の人々の生活向上に取り組む意気込みをお話されました。
【左写真】石坂社長(左)とカンボジアから中継で登壇した事務所長の佐伯(中央モニター)
【右写真】共同プロジェクトの取り組みについて話す神成様(右)と長谷川様(左)
その後は、FIDRより、「地域資源を活かした産業育成」としてベトナムで取り組んできた事例をご紹介しました。
報告会には、グループ会社も含め、会場・オンラインで50名近くの方々が参加し、終始熱心に耳を傾けてくださいました。「共同プロジェクトの課題は何か?」といった率直な質問をいただいたほか、「取り組みが着実に前に進んでいるのが確認できました」「ふりかけの製造方法を教えるだけでなく、ビジネスとして広がっていくまでをサポートしていくとの事ですので、今後の活躍を期待しています」といった感想が寄せられました。
報告会後には、ベトナムの産業育成の成果品でもある「少数民族の伝統織物製品」の販売会を、同社で初めて開催しました。多くの社員の方々が伝統織物の歴史やその復興への取り組みに関心を寄せ、製品を購入してくださいました。また、コンポンレーン郡農村開発プロジェクトへの募金も呼びかけ、募金をいただいた方々には、ふりかけのサンプルをプレゼントしたところ、想定を上回る募金が集まりました。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました
【左写真】伝統織物製品の購入を通じて、社員の皆様が気軽に国際協力をする機会となりました
【右写真】募金してくださった方にプレゼントされた、ヤシの葉のボックスに入ったふりかけサンプル