初めてのオンライン研修!カラーコーディネートの楽しさを学びました
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9月末に、ナムザン郡、ドンヤン郡、タイヤン郡等クァンナム省山岳地域に住む少数民族カトゥー族やゼエ・チェン族などの60名を対象に、カラーコーディネートについてオンライン研修を行いました。
この数年、カトゥー族やゼエ・チェン族は伝統織物や地元の資源を活用した様々な伝統手工芸品の開発に力を入れています。これまで、ビーズや布の配色は、伝統的な色の組み合わせや作り手の好みによるものでした。そこで今回の研修は、一人ひとりが配色の基礎知識をつけること、また、それをもとに各伝統手工芸グループとしてのデザインを創りグループメンバーの誰もが同じ色合いの製品を製作できることを目指して開催しました。講師には、首都ハノイで活躍している経験豊富な方を迎え、色の基本原則、組み合わせのコツ、トレンド等について学びました。
現在販売している製品。配色は伝統的な色の組み合わせか、個人のセンスによる
研修で一番盛り上がったのは、色の組み合わせ原則に基づいて参加者が手元にある布やビーズの配色を考える実践タイム。出来上がった試作品を参加者同士で見せ合ったところ、鮮やかで目を引く配色の作品は好まれた一方で、色が多すぎたり、柄が複雑すぎたりするデザインはあまり人気がありませんでした。このように、参加者は「お客さん目線」で話し合い、お客さんが好みそうな色の組み合わせを見つけていきました。
参加者は、普段製品に活用している伝統ビーズを使って配色の練習を行いました
少数民族の皆さんは、これまでオンラインの観光ツアーやイベントに参加したことがあるものの、オンライン研修は初めてです。最初は画面越しの講師とのやり取りに戸惑う方もいましたが、セッションが進むにつれてどんどん慣れ、特に配色を体験する時間には、とてもインタラクティブな雰囲気になりました。
初めてのオンライン研修は成功しました~
参加者からは「この研修はとても面白かったです。今まで無作為に色を組み合わせていましたが、これからはもっと意識して色選びを行って、製品をたくさん作っていきたいです」との声が聴かれました。遠隔にいる講師と結び充実したオンライン研修を実施することができた経験を踏まえて、FIDRは今後、オンライン研修の機会を拡大して少数民族の皆さんに役立つ学びを届けていこうと考えています。