ミヨシ油脂株式会社様にて、FIDRの活動報告会を開催しました
11月26日、ミヨシ油脂株式会社様にて、FIDRの活動報告会を開催しました。同社にはFIDR設立当初より法人賛助会員として、また多くの社員の皆様に個人賛助会員としてご支援をいただいています。今回の報告会には、会場・オンライン合わせて約65名の社員の皆様がご参加くださいました。
報告会では、9月にカンボジアとベトナムのFIDR事業地を視察された2名の社員の方々が、現地での体験や学びのほか、日頃の支援による現地での変化等を社員の皆様に共有くださいました。また、中川職員が視察プロジェクトの趣旨や活動について説明しました。
カンボジアについては、コンポンレーン郡農村開発プロジェクト地訪問経験をお話くださいました。第一印象を「とにかく行くのが大変でした」と振り返り、「ボートやトゥクトゥクを乗り継いでやっと到着しました。上下水道がなく電気も数年前にやっと通ったそう。雨季には農地が冠水して安定した収入を得るのが難しく、地域全体が困窮した生活を余儀なくされている印象でした」と語られました。
笑顔で参加者の質問に答える視察された社員のお二方
ベトナムについては、FIDRが長年支援してきたベトナムの少数民族カトゥー族の村を訪問した経験をご報告くださいました。カトゥー族は、地域資源を活かした観光事業を通じて村おこしに取り組んでおり、社員のお二方もその観光ツアーに参加して、現地の伝統文化や生活を体験されました。「カトゥー族の人々はFIDRの支援で自分たちの「宝」を見つけ出すことができ、生活が観光資源となることに気づきました。皆さん楽しんで自信を持って観光ツアーを運営しており、経済的困窮から脱出しつつあると感じました」と述べられました。
事業地視察を通じて最も強く感じたこととして、「今回の視察を通じて幸せとは何かを考えさせられました。また、物資やお金だけではなく、それを使うスキルなど、現地の状況に適した支援の重要性を学びました」「FIDRは『なぜこの問題が起こっているの?』と繰り返し問い、支援活動を行うことで、現地の課題の核心に近づいていく。そして、一緒に活動する村人が、自ら現地の課題を解決できるように変わっている」と話されました。
参加された社員の方々からは、「現地を視察した社員から具体的な活動内容を直接聞けたことで、FIDRの活動がより身近に感じられた」「現地の人々の笑顔や前向きな姿勢が印象的で、今後も自分たちが協力できることを続けたい」というポジティブな声が多く寄せられました。
カトゥー織のネクタイを着用され、カトゥー族の村を訪問した印象を語る社員の方
報告会後には、同社で初めてベトナム少数民族の織物製品の販売会も行いました。様々な織物製品に皆さん興味津々で、多くの社員の方にお買い求めいただきました。「独特の色合いがすごく素敵」というお声や、「こうしたらもっと良くなるかも」などのアドバイスもいただきました。なお、この少数民族の伝統織物でこの度、同社の社員証ケースを開発・製作させていただきました。社員の皆様が、ますますベトナム少数民族を身近に感じていただければと願っております。
ミヨシ油脂株式会社の皆様、ありがとうございました。
織物販売会は大盛況となりました