はてさてプレミアがつく日は来るのだろうか?
カトマンズ市街の東のはずれにある聖地ボダナートは、ネパールで最も大きい仏塔(ストゥーパ)があり、毎日多くの人が参久しぶりにカンボジアへ出張することになり、荷物の整理をしていたときに部屋の中で見つけたカンボジアのリエル紙幣。カンボジアでは米ドルが広く流通しており、短期の出張であれば、リエルに両替する必要はない。ちょうどよいと今回の出張に持参した。
ところが、現地で水を購入する際に出した2000リエル札(約50円)を見た店員に「それ、2000リエル札じゃないから使えないよ」と言われ、びっくり!「数字は合っているのになぜ?」と思ったが、店員が見せてくれた2000リエル札と見比べてみるとたしかにデザインが違う。仕方なく米ドルで払おうとしたら「やっぱり、それでいいよ。僕、こんなの見たことないからとっておく」と言われ、またまたびっくり!
事務所でカンボジア人スタッフたちに私の部屋で箪笥貯金になっていた何種類かのリエル札を見せたら皆珍しがったので何が違うのか改めて見比べてみた。箪笥貯金の500リエル札は1990年代に造幣されたもので、今回手に入れたものは2004年発行だった。以前の紙幣の絵柄は農村の田んぼで働いている人たちであったのが、2004年発行の紙幣ではスポーツカーらしき車がコンクリート製の橋を渡っている絵柄になっていた!こんなところにも国の発展が現れているのだなあ。
昔の紙幣を皆があまりにも珍しがったので、私の中で妄想がふくらんだ「あと何年か持っていたら、このリエル札にプレミアがつくのだろうか。ふふふ、使わないで持っておこう」。
<写真:1990年代発行の紙幣(上)と2004年発行の紙幣(下)>