なくてはならないチア・・・ネパール編
ネパールの朝は、チアからはじまります。
私の働くネパール事務所でも、毎朝ネパール人スタッフが沸かしてくれ、皆で一杯飲むのが習慣です。チアを飲むとほっとするし、元気になります。そしてチアには、それぞれの家庭の味があり、スタッフ毎に味が違うのです。
ちなみにプロジェクト地へ出張中は、毎晩夕食後に「明朝は何時?」と確認するのですが、必ず”チアの時間”と”出発の時間”を確認せねばなりません。
「明日は8時に出るよ」と言われたら、「じゃあチアは7時半だね」という具合です。
その場合、7時半に一度チアを飲みに集合して、ひと段落したら部屋に戻って出かける用意をして再集合・出発、という流れです。
本当はもっと寝たい…というくらい出発時間が激早な朝も、長距離移動があるのであまり水分を取りたくないという朝も、チアのスキップは許されません。
それほどにチアを欠かさないネパールの人たちですが、注意もあるとのこと。
ネパール人スタッフによると、チアを1日1杯~3杯、ビスケットやゆで卵など何かを食べながら飲むのは「普通」ですが、それ以上の量を日常的に飲む場合、あるいは、早朝の空腹時に何も食べずにチアを日常的に飲む場合は、胃炎になりやすいそうです。
ちなみに私のお気に入りチアは、プロジェクト地のソルクンブ郡ネチャサリヤン村でいつも泊まる宿のお母さんがつくるチアです。
大鍋でつくった出来立てのチアは、スパイスがほどよく効きながらも甘さがちょうどよく、心と身体に優しく染み渡ります。
早朝、寝袋から出て遠くにみえるヒマラヤ山脈を眺めながら一日の始まりに飲むチアと、夕方、村から宿に戻って一日の仕事終わりに飲むチアは、私の出張中の癒しになっています。
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宿のお母さんが作ったチア。ヒマラヤ山脈は、写真ではぼやけていますが・・・
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肉眼では、天気の良い日はこのような山並みが見えています!
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